企業会員ボイスでは、Dreamに参加されている企業会員がデータを活用して何をしようとされているのか、Dream、そしてデータマーケターに何を期待されているのかをお聞かせいただきます。第1弾として、ニールセンカンパニー合同会社のヘッド・オブ・コーポレートデベロップメントの山田康介様に登場いただきます。

データを扱うトップ企業としての意義

「The Science Behind What’s Next」

真のデータを用いれば「推測する」ことと「知る」ことの違いを理解できます。ニールセンの科学に裏付けられたデータを使えば、次に何が起こるのかを推測することなく、What’s Nextを知ることができるでしょう。

ニールセンは、世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社です。

国内市場に注目するにせよ海外市場に目を向けるにせよ、ビジネスを成功させる上でもっとも重要なのは、消費者が何を見て (WATCH) 、何を購入するのか (BUY) 、そして、そのショッピングジャーニーを的確に理解することです。これは、私たちニールセンのビジネスの核心でもあります。

Nielsen's differentiation
世界最大級のマーケティング調査&データ分析の会社

ニールセンでは、100以上の国々で調査を行い、世界のトレンドや消費者動向についての包括的な見解や、グローバルの知見、メソッド、データ、分析技術を日本市場に提供しています。

Support Customer's success by standard data, method and insight
世界標準のデータと分析手法で消費者インサイトを発掘し、お客様の成功をサポート

われわれは、常に進化を続けています。ビジネスの成長をサポートするインサイト(洞察)を調査する場所、対象はもちろん、その方法においても、進化の歩みを止めることはありません。

製品やアイデアを創り、どうやって市場に売り込むかを考える時、成功のカギを握るのは「イノベーション」であると私たちは考えています。それは、多国籍企業であっても単独の店舗であっても同じことです。

消費者調査からバイアスを除き想定外のインサイトにもつながる「コンシューマー・ニューロサイエンス」の活用や、「スポーツ・スポンサーシップ」の効果計測や活用、デジタルマーケティングをリアルタイムで最適化する「マルチ・タッチ・アトリビューション(Visual IQ)」、デジタル広告を人ベースのリーチ指標でブランディング効果計測する「デジタル広告視聴率」の開発など、常にイノベーションを続けています。

また、テレビ視聴率のビデオリサーチ社や消費者データのTrue Data社との戦略的なパートナーシップによって、将来の課題に向けての対応も始めています。

ニールセンは、企業が消費者ニーズを満たし、さらに消費者が次はどこへ向かっているのか(What’s Next)を、科学的なアプローチ(Science)を駆使して明らかにし、よりよいソリューションを開発し続けています。

Dreamに期待すること

ニールセンの日本オフィスは1959年に営業を開始し、日本市場におけるマーケティング調査の黎明期からお客さまのビジネスをサポートし、日本人スタッフのマーケティング調査スキルの成長をサポートしてきました。

Dreamが標榜する「データマーケターの育成」を通した「地域経済活性化による地方創生」、およびそれに伴う日本市場全体の活性化は、日本市場で長期にわたりお客さまのビジネス成長とマーケティング調査人材の育成に力を入れてきたニールセンにとっても、非常に共感が持てる活動です。

ニールセンにとっては、「高度IT人材であるデータサイエンティスト」も、またデータを活用してマーケティングを行う実務者である「データマーケター」も、共に日本市場の健全な成長を担う非常に重要な人材と位置付けています。

このDreamの活動が、日本における消費者データのスタンダードのひとつであるTRUE DATAを活用して行われることは、とても素晴らしいことです。日本の地方の教育機関がこのデータを活用して、地方の実務者や学生に優れたトレーニングを提供できるようになることは、Dreamの目標である「データマーケターの育成」を通した「地域経済活性化による地方創生」に大きなインパクトを与えるものと感じております。

ぜひこの活動が成功し、多くの人材がデータやその活用方法の基本を学び、多くの企業が真のデータに基づいた科学的なアプローチで課題に取り組むことができるようになるよう、心より応援しております。

また、ニールセンとしてこの活動に一助となれることを、たいへん光栄に思っております。

昨今のビッグデータを取り巻く環境変化

さまざまな分野での​デジタル化が進み、消費者が何を見て (WATCH) 、何を購入するのか (BUY) ​についてのデータがますます手に入りやすく、活用しやすくなっています。そのため、現在のビッグデータにおける課題は、「データ収集」のステージから、「データ分析」や分析結果を読み解く「インサイト(洞察)」、そして課題解決のための「アクションの提案」の段階に移ってきたと、ニールセンでは考えております。

また、グローバル市場でそれぞれの市場におけるスタンダード・データを提供しているニールセンとしては、データ収集方法のコンセプトやプロセス手法、分析の方向性やノウハウによって、得られるインサイトやアクションの提案内容の品質に大きな差ができることも、経験しております。

ですので、今後のビッグデータに関するフォーカスは、1)データ収集コンセプトとその品質に関する信頼性、と、2)データ分析から導かれるインサイトとアクションの提案の質、に移っていくと考えております。

さまざまな企業や人材がこれらのフォーカスポイントを高い質で提供できるようになっていくためにも、Dreamの活動はとても重要な役割を果たしていくものと感じております。

ニールセン カンパニー合同会社

ヘッド・オブ・コーポレートデベロップメント

山田 康介