2023年11月9日に、2023年度Dream会員交流会を対面+オンラインのハイブリッド形式で開催しました。会場とZoomで40名以上の会員の皆様にご参加いただきました。
今年度の基調講演は、株式会社ベイシアグループソリューションズの代表取締役社長 樋口正也 様をお招きしました。
開会挨拶
はじめに理事長の山下より開会挨拶をいたしました。
Dreamとして産学連携によるデータマーケター養成講座のレベルアップを図り、地域活性化に役立つデータマーケターの育成に励むと述べました。
基調講演
「ベイシアグループのはりねずみ経営とDX ~ビッグデータの活用やデジタル人材育成」
基調講演は株式会社ベイシアグループソリューションズの代表取締役社長 樋口正也 様をお迎えし、「ベイシアグループのはりねずみ経営とDX ~ビッグデータの活用やデジタル人材育成」と題してご講演いただきました。
カインズ、ワークマンなど物販チェーンを中心に出店情報から商品開発情報まで情報共有を行うことにより発展し続けている株式会社ベイシアグループ。
経営環境の変化の中、小売業の領域でデジタルの施策を推進され、ビッグデータやAIの活用、そしてデジタル人材の育成方針について語っていただきました。
商品企画の仕組化、需要予測などあらゆる機会でAIを活用され、チャンスロスをなくす取り組みに力を入れているとのことでした。
また、「ベイシアグループデジタルアカデミー」というグループの社員のデジタルやIT活用に対する理解促進とスキルを深めるための研修を実施。DXチャレンジのアイデア醸成のために、グループ全体でITリテラシーを高める取り組みをされていました。
業界の当たり前を疑い、変化させていき、高みを目指すベイシアグループのお話しは、Dream会員の皆様には大変参考にしていただける貴重な機会となりました。
企業事例発表
「データマーケティング人材の育成と未来」
続いて、企業事例を今村商事株式会社 代表取締役 今村 修一郎様より、「データマーケティング人材の育成と未来」についてお話しいただきました。
流通業界におけるデータマーケティング市場の状況とデータマーケティング人材の需要、そしてChatGPTの登場により変化しているデータ分析についてお話しいただきました。
新しいテクノロジーを活用することでデータ分析の敷居が大きく下がり、データを使用する人口の裾野も広がりました。今村様は「今後データサイエンスからデータマーケターが主役の時代になる」とおっしゃっていました。
また、学生を対象としたデータコンペや企業における人材の採用事例を挙げ、面接からイベント形式に変化する企業と学生のマッチングについてお話しいただきました。
学校事例発表
「Dream成果発表会に向けた取り組みと、地方創生☆政策アイデアコンテストへの挑戦」
学校事例発表は、先日開催した「Dream成果発表会2023年度前期」にて優勝されたアルスコンピュータ専門学校 長瀬 あゆみ先生にお話しいただきました。
データマーケティング授業のなかでビッグデータの活用方法を学び、フィールドワークを実施。学生達は課題を見つけ、解決するための仮説を立てました。
地元の生産者様のご協力をいただき、アイデアを実証実験につなげ、学生達は売上に貢献することができました。
社会ニーズに沿った提案をし、一定の成果を残した事例は、データマーケティング教育の実施しているアカデミック会員様には大変参考になり、企業の皆様にも刺激となるお話でした。
意見交換
2社の講演、そして学校事例発表を受け、Dream会員の皆様と参加企業様との意見交換を行いました。
ファシリテーターはDream理事の伊藤が担当しました。
また、Dream理事の石井からも質問をさせていただきました。
閉会挨拶
最後にDream副理事長の浦山の挨拶で閉会をしました。
「地域創生」をキーワードに、企業と教育機関だけではなく、これまで以上に行政を巻き込んだ活動ができるよう活動をしていく意気込みを述べました。
最後に会場参加とオンライン参加の皆様で記念撮影を行いました。
今回の会員交流会では、2社の講演においてビッグデータマーケティングを中心に、「人材の採用」そして「ChatGPTの活用」の2点が取り上げられていました。今後注目していきたいと思います。
Dreamは、今後も企業と学校の会員との情報交換の場をつくり、データマーケターの育成と地域活性化に貢献する取組みを行って参ります。