2024年9月20日に「Dream成果発表会 2024年度後期」を開催しました。
本発表会はデータマーケター養成講座の授業成果と学生の実力を広く知っていただく機会とすることを目的として、2022年より開始。今回も各校が授業内で取り組んだ「販売促進企画」を学生の皆様に発表していただきました。審査はデータマーケティングに取り組んでいる企業が行い、優秀な提案内容だった上位3チームを表彰しました。
審査員紹介
【審査委員長】
Dream理事長 山下 泉
【審査員】
伊藤忠商事株式会社
リテール開発部 プロダクトマネージャー
塚田 健人 様
株式会社Globable
クリエイティブディレクター・講師
菅谷 太一 様
株式会社True Data
上席執行役員 越尾 由紀 様
出場チーム紹介
2校5チームにご参加いただきました。発表順にご紹介いたします!
専門学校岡山情報ビジネス学院
チーム名:シーザー軍
「売上に知名度は関係ない?!みんな知ってるシーザードレッシングの現状」
アルスコンピュータ専門学校
チーム名:菊ポテ
「菊水堂のポテトチップ『認知度UP大作戦』」
専門学校岡山情報ビジネス学院
チーム名:つくだに愛好家
「一夫多妻制!?婚約者は白米だけじゃない!」
アルスコンピュータ専門学校
チーム名:栗ご班
「熊谷特産物『栗』のブランド化計画」
専門学校岡山情報ビジネス学院
チーム名:餃子の吉岡
「餃子革命!餃子がこれからの主人公」
審査結果発表
第3位 餃子の吉岡(専門学校岡山情報ビジネス学院)
「上手くいかないときもありましたが、3位になれて最高の気分です。」
第2位 菊ポテ(アルスコンピュータ専門学校)
「頑張った甲斐がありました。皆様ありがとうございました。」
第1位 つくだに愛好家(専門学校岡山情報ビジネス学院)
「大変なこともありましたがデータをしっかり分析し、1位を受賞でき、最高です。ありがとうございました。」
協賛企業のご紹介
今村商事株式会社
株式会社ウチダ人材開発センタ
株式会社Globable
セキ株式会社
株式会社プラネット
株式会社True Data
株式会社ビーアライブ
副賞として、下記の賞品が受賞メンバーに授与されます。
全体講評
伊藤忠商事株式会社 リテール開発部 プロダクトマネージャー 塚田 健人様
私は学生の皆さんより一回り以上年齢が違うので、10~20代の方の目線がすごく参考になり、今後のビジネスに役立てられそうな気がしました。昔私もビジネスコンテストへの出場経験があり、その時のことを思い出しました。初心にかえり、明日から頑張れそうなエネルギーをいただきました。
全体として良かった点は、今回皆さんが「シーン」に注目していた点です。「なぜ購入するのか?」「いつ食べるのか?」「どうやって使うのか」というシーンです。これはマーケティングのなかでは喫食シーン、飲用シーンといいます。食に限らず、商品企画開発や販売促進を考えるうえでは大変重要なポイントになります。単純に数字だけ追うのではなく、そのシーンを調べることで提案や分析に厚みがでます。ぜひシーンにはこれからも着目していっていただきたいです。本日はありがとうございました。
株式会社Globable クリエイティブディレクター・講師 菅谷 太一 様
5チームとも非常に楽しいプレゼンテーションでした。教材をきちんと理解し、こちらが意図している「これを覚えてほしい」、「これを学んでほしい」というものを、それ以上に昇華されていて、皆さんよく勉強していらっしゃると感心しました。
またテーマの選び方から提案内容、そしてプレゼンテーションにいたるまで独創性があり、大変楽しませていただきました。
塚田さんもおっしゃっていたユーザーのシーンを考える点に加えて、もう1つ私から良かった点として「UX」を挙げたいと思います。皆さんユーザーがどういう体験をしているのかきちんと想像させるようなプレゼンテーションを行っていました。とてもレベルの高いプレゼンテーションでした。皆さん、ありがとうございました。
株式会社True Data 上席執行役員 越尾 由紀様
とても楽しい発表を聞かせていただきました。データの活用もだんだんレベルが上がっています。仮説を立て、それをデータやアンケートを含め検証し、またそれをもとに新たな仮説を立てるということをきちんと繰り返し実施できていましたね。
今後さらに良くしていくために、皆さんに3点ほどアドバイスをさせていただきます。1点目はアンケート結果を発表する際に、必ず対象者の特性やアンケート内容について記載しましょう。皆さんが取り組んだ内容が聞き手にもよくわかるように、プレゼンテーション資料には必ず書いてほしいです。
2点目は皆さんが考えた施策は、誰をターゲットにどんな目的で実施しているのかを考えてほしいです。売り上げを伸ばす施策には、「多くの人が購入する」または「すでに購入したことがある人に何度も購入してもらう」という大きく2つの方法があります。例えばとある商材の顧客のボリュームゾーンは70代が多く、その次が60代、50代、40代、30代とだんだん若年層に向かって購入者が少なくなっているデータがあったとします。多くの人に買ってもらうために70代をメインに購入者を増やすことを考えるのか、それとも買ってない若年層向けにするのかでは打ち手は変わってきます。ぜひこういった点を意識してほしいです。
3点目は誰に対してプレゼンテーションをしているか意識して話しましょう。相手を鮮明に意識するとさらにより良い発表になると思います。
短期間で皆さんよくここまで頑張ってくださいました。また引き続きデータマーケターになるために勉強を続けていただければ幸いです。ありがとうございました。
審査委員長 山下理事長
前期の学習の成果を発表していただき、ありがとうございました。
初回からずっと成果発表会を見ていますが、回を重ねるごとに内容やプレゼンテーション能力のレベルが上がってきていると感じております。また、テーマ設定やネーミングもなかなかお上手で感心しました。
特に印象深かったのは、つくだ煮愛好家チームと菊ポテチームです。1 位、2位と順位は分かれますが、その差は僅差だと思います。今回皆さんがテーマとして取り上げた問題意識やきっかけがはっきりしており、熱意や情熱を非常に感じることができました。
皆さん本当にありがとうございました。
ご協力いただきました専門学校の皆様、企業の皆様、ありがとうございました。
次回は2024年度後期にデータマーケター授業を実施した学校を対象に、2025年2月の開催を予定しています。