明けましておめでとうございます。
皆様には、旧年中、当協会の活動に多大なご支援・ご協力を賜り、誠にありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。
私どものデータマーケター育成に向けての活動も、今年4月には8年度目を迎えることになります。この間、会員専門学校における「データマーケター養成講座」受講修了者数は2,300名を超えました。今2024年度につきましても14校で、400名以上が受講されておられるなど、お蔭様で概ね着実な成果を挙げつつあります。昨年2月と9月には、「Dream成果発表会」をオンライン開催し、合計7校15チームの学生さんから、授業で取り組んでこられた「販売促進企画」等の成果を発表いただき、優れたプレゼンテーションを行なった各回の上位3チームを表彰いたしました(その模様は、当協会のホームページでご覧いただけます)。
この1年間、当協会と致しましては、以下の2点に重点を置いて取り組んでまいりました。
その1つは、産学連携の動きをしっかり定着させ、その拡充を図っていくことです。私どもは、「データマーケター養成講座」における実習に当たり企業様・事業者様のご協力を得て、産学の協力・連携によるデータマーケティングの実践事例をできるだけ多く作りだし、その経験を通じ企画力・行動力のある人財の育成を図っていくことを最優先課題として取組みを進めてまいりました。受講学生の皆さんによる成果発表会の内容も、こうした連携の効果もあり、着実にレベルアップしてきていると実感しております。また、昨年9月25日に開催されました経営者懇談会で伊藤忠食品様、第一生命様からご発表をいただきましたとおり、両社による全国的な広がりの可能性のある意欲的な取組みも開始され、産学連携のスコープが広がってきている点も、確かな前進だと受け止めております。
もう1つは、チャットGTPを始めとする生成AIの急速な発展と利用の拡大への対応です。今まさに、ビッグデータとAIによって経済・社会のさまざまな分野で急ピッチな変革が進みつつあり、私どもの「データマーケター養成講座」自体も、こうした大きな環境変化を踏まえて教育内容のアップデートを図り、その運営の見直しを含めた検討を進めていく必要があると認識しています。昨年11月19日の会員交流会では、基調講演者として株式会社AVILENの高橋光太郎・代表取締役様をお迎えし、「生成AIで社会はどう変わるか:教育、仕事、未来について考える」というタイトルで、AI活用の可能性について示唆に富んだお話しを伺い、大変有意義な学びと情報共有の機会をつくることができました。
今年の干支は、巳年。巳年は「知恵」や「成長」を象徴する年であり、また、環境変化を受け入れて、柔軟に対応する力を発揮する、「脱皮」の年でもあるとされています。この新しい年2025年を迎えて、「地域経済活性化に役立つデータマーケターの育成」を使命とする当協会と致しましては、時代の大きな変化にしっかり対応し、産学連携強化による「データマーケター養成講座」のさらなるレベルアップと、その育成プロセスにおけるAI活用に重点的に取り組むことを通じて、専門学校・大学を中心とする教育機関と企業の皆様を繋ぐプラットフォームとして、さらなる成長・発展ができますよう、全力を尽くして参る所存です。
皆様の一層のご支援・ご協力をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人ビックデータマーケティング教育推進協会
理事長 山下 泉