明けましておめでとうございます。

皆様には、旧年中、当協会の活動に多大なご支援・ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。厚くお礼を申し上げます。

 

2018年4月に発足致しました当協会も、今年は6年目に入ります。当協会の「データマーケター育成」に向けての取組みを振り返りますと、全国の専門学校における「データマーケター養成講座」履修者が、2020年度、21年度の2年間で1,200名を越えました。今22年度につきましても21校で600名以上の学生さんが受講されています。また、昨年9月には、初の試みとなります「Dream成果発表会」をオンライン開催し、3校6チームの皆さんから、授業の一環として取り組まれた「販売促進企画」の成果を発表していただき、優れたプレゼンを行なった上位3チームを表彰いたしました(その模様は、当協会ホームページの「開催報告記事」および「ダイジェスト版動画」でご覧をいただけます)。

 

このように「養成講座」を通じたデータマーケター育成の取組みは、そのいわば「立上げの段階」を終え、これまでの3年間における実績の評価・反省を踏まえて更なる発展・飛躍を目指す、新たな段階に入ったと考えております。

 

当協会と致しましては、こうした認識に基づき、当面は以下の3つの事業を柱に、取組みを進めていく方針です。

第1は、「養成講座」の実習に当たり企業の協力を得て、産学連携によるデータ・マーケティングの実践事例をできるだけ多く創出するとともに、その成果発表の場を設けることです。本年2月22日には、第2回となる「Dream成果発表会2022年度後期」を開催する予定です。また、例えば、専門学校岡山情報ビジネス学院において、地域企業のご協力を得て、販売促進企画案作成とその実証実験のプロジェクトが展開されるなど、専門学校と企業との連携の動きが広がり始めています。

 

第2には、「データマーケター養成講座」の授業運営上の様々な問題・課題を具体的に把握し、その解決を一つ一つ図っていく中で、「講座」内容のさらなる充実を図っていくことです。その1つのポイントとなりますのは、授業導入効果の測定であり、受講学生の就職状況や就活への影響についての調査分析を行うとともに、様々な機会を捉えて企業との対話を進めていくことなどにより、授業内容が企業で求めておられる実際の人財ニーズに合致したものとなるように不断の改善を図って参りたいと考えております。

 

第3は、データマーケターの企業採用ニーズの掘り起こしと人財マッチングへの貢献です。昨年3月には、ビーアライブ社主催、当協会後援による情報ビジネス系専門学校の学生向けの「オンライン合同企業説明会」を開催致しました。また、企業・受講生間で「データマーケター」人材のマッチングを行うDream Matchingサービスのトライアルを一昨年10月から開始しております。皆様のご意見を伺わせていただきながら、こうした取組みがよりよい、実効性のあるものとなるように改善・見直しを図って参りたいと存じます。

 

今年の干支は、「兎」。兎年は、「茂る」時期に当たり、成長し、明るい世界が広がる年であると言い伝えられています。コロナ禍の影響もあり、大きな経済・社会環境の変化が進む中で、企業、あるいは各地域が激化する競争に打ち勝っていくために、ビックデータマーケティングの役割は、一段と重要になってきております。「地域経済活性化に役立つデータマーケターの育成」を使命とする当協会と致しましては、こうした時代の要請にしっかり対応し、専門学校を中心とする教育機関と企業の皆様を繋ぐプラットフォームとして、「兎年」の今年、更なる成長・発展ができますよう、全力を尽くして参る所存です。

 

皆様の一層のご支援・ご協力をお願いして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。

 

         一般社団法人ビックデータマーケティング教育推進協会
理事長  山下 泉