新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。旧年中は、当協会の活動に多大なるご支援・ご協力を賜りまして、誠にありがとうございました。
当協会・一般社団法人ビッグデータマーケティング教育推進協会(Dream)は、「地域経済活性化のために必要となるビッグデータマーケティング人材・データマーケターの育成」を目的に昨年5月に発足し、全国の企業・団体並びに専門学校を中心とする教育機関の有志の皆さんのご支援・ご協力を得て、教育活動開始に向けての教材開発作業を中心に活動を行ってまいりました。おかげ様で、これまでに企業・団体向け教育プログラム(「データマーケター育成講座」)の主要な教材開発がほぼ完了しましたほか、Dreamの設立趣旨にご賛同をいただいた多数の会員様にご参画をいただくことができました(昨年末時点で、企業・団体会員:14社、アカデミック会員:44校)。
昨年12月5日には、第1回の経営者懇談会・会員交流会を開催させていただき、多数の会員・関係者様にご出席いただきました。①東北公益文科大学・平尾特任教授の「潜在成長力を引き出し、未来を変革するデータマーケティングの役割~データマーケターの活躍が、地域活性化の切り札に~」と題する幅広い視点からの大変充実した内容の基調講演、②Dream米倉専務理事、米澤理事・事務局長からの「これまでの活動報告と今後の取組み方針」等についての報告の後、③企業・団体会員の株式会社セディナ・戸谷執行役員、アカデミック会員の専門学校YICグループ・中谷常務理事から、それぞれ会員のお立場からの示唆に富んだコメントを頂戴しました。その後、参加者の皆様との意見交換を行いましたが、今年から本格的な活動を開始するDreamに対する期待の声を多くいただき、身の引き締まる思いが致しました。
新しい年2019年は、Dreamにとって実質的に初の事業年度となる、まさに真価を問われる年になります。基本的には、以下の3つの柱を軸に活動を行ってまいりたいと考えております。
1.企業・団体向け研修の実施
・2月までに教材開発を完成させ、3月からプレ講座を実施し、そのフィードバックを踏まえて教材のブラッシュアップを図るとともに、研修講師の育成を進めます。
・10月からは、企業・団体向け研修を本格的に開始するとともに、研修を担当する講師のコミュニティを起ち上げ、定期勉強会を開催することなどにより、研修のクオリティの確保・向上に向けた取組みを進めます。
2.学校向けカリキュラムの2020年4月本格導入に向けての準備作業
・学校向けカリキュラム検討委員会を設置し、教育現場のニーズを伺いつつ、同時併行的に既にほぼ完成しております企業・団体向け教材をベースに学校向け教材を、8月中を目途に開発します。
・8月と2020年2月ごろに教員の方向け研修を開催。10月からトライアル授業を実施するととともに、講師マニュアルを作成。2020年4月から全国のアカデミック会員の学校での授業を本格的にスタートさせます。
3.ビッグデータマーケティングやDream・会員の活動に関する情報発信
・教育事業を行う会員との共同記者会見、共同プレスリリースの配信、受講生募集のための意識啓発セミナー等を会員の皆様と連携・協力して実施します。
・Dreamの活動状況やビッグデータマーケティングに関連する企業・団体会員やアカデミック会員の活動等に関する情報について、主として当協会ウェブサイトを通じて発信します。また、経営者懇談会・会員交流会についても、定期的に開催を行ってまいります。
様々な種類の大量のデータが利用可能な、所謂「ビッグデータの時代」が到来し、わが国においてもデータ活用の巧拙が、企業間・地域間の競争関係を一変させかねない時代に入ったと言える状況になりました。現時点ではデータを持っていても、それを戦略的・組織的に活用して新しい価値を生み出すことに成功している企業は、特に、地方においては極めて限られています。データを分析し、分析結果を基にサービスを改善し、新しいビジネスに結びつけることのできる人材の育成・確保は、企業・地域の競争力確保に向けて喫緊の課題となってきております。
Dreamは、地域の企業・団体、そして専門学校を始めとするアカデミアの皆様と連携・協力をして、実践的なビッグデータマーケティングを担っていける、多くの企画型人材・データマーケターを育てていけるよう、その取組みを積極的に推進してまいります。2019年は、そのDreamプロジェクトの本格的なスタートの年になります。皆様のさらなるご協力・ご支援を心からお願い致しまして、私からの新年のご挨拶とさせていただきます。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
一般社団法人ビッグデータマーケティング教育推進協会
理事長
山下 泉