18名の学生が参加

2022年12月23日に、JTBトラベル&ホテルカレッジ様にて、「データマーケティング講座~旅館経営の問題を解決するビジネスプランを考えるワークショップ~」の第1回が開催されました。

JTBトラベル&ホテルカレッジ様は観光分野でのデータマーケティング教育に取り組まれて、今回その産学連携の取り組みをご紹介いたします!

 

講師紹介

株式会社喜久多 専務取締役 定居 宏康様

 

講師には、伊豆・湯河原にある「御宿 瑞鷹(おやど ずいよう)」を経営されている株式会社喜久多 専務取締役 定居 宏康様にお越しいただきました。

株式会社喜久多グループは1965年に設立し、現在6つの宿泊施設を運営している会社です。初回授業では定居様より旅館経営、湯河原温泉の現状や課題についてお話いただきました。

 

学習テーマ

今回の学習テーマは「御宿 瑞鷹の売上向上、新規顧客獲得案を考える」

「御宿 瑞鷹」は自社で展開している他の旅館と比較して売上が伸びていないという課題がありました。
原因の仮説として定居様より下記の3点が挙げられました。

原因の仮説
・夏場の湯河原の集客の弱さ
・トレンド変化への対応が遅い
・リピーター利用が少ない

そこで「売上・生産性を向上させること」を目的に、これから学生達はグループに分かれ、各種データを紐解きながら解決策となるビジネスプランを施策します。

 

 

「御宿 瑞鷹」とは

御宿 瑞鷹

今回の題材となる「御宿 瑞鷹」は、箱根連山を一望する湯河原に位置しています。湯河原は日本最古の歌集「万葉集」に唯一その名前が見られ、古来より名湯です。瑞鷹はお客様にゆったりお寛ぎいただける露天風呂付客室利用が人気の旅館です。
1~8階建ての旅館であり、ロビーラウンジは紫を基調とした和モダンなデザイン。
3階には貸切温泉が5室。団体のお客様を受け入れられるように5・6階は和室を残しているそうです。定居様より、旅館湯量が増えると熱量が上がるため、お風呂の設計には外堀を埋めているなど、温泉地ならではの設計の工夫などもお話しいただき、学生の皆様は温泉地の旅館、そして瑞鷹について理解を深めていました。

 

旅館経営の問題を解決するためのビジネスプランを考えるポイントとは?

髙野先生から「来客に影響する要素として『知名度』、『設立年数』、『客室数』の3つのポイントを考慮すると良い。また売上を上げるためには『リピーターを増やすための施策』も考える必要がある」と学生達にアドバイスされました。

定居様からは「スタッフ1人あたりの売上の視点を持つことが大切だ」と述べられました。

また湯河原という特長を活かすため、立地条件や気象情報、熱海などの近隣とデータを比較・分析して学生達は施策を検討していきます。

 

自社データとオープンデータを掛け合わせることの重要性についてお話しされる髙野先生

 

後編では、学生達が考えた旅館経営の問題を解決するビジネスプランの発表会の様子をお届けいたします!